創成館道場のブログ

【イメージすること】

リラックスした状態で鮮明にイメージを描くことである。
脳はリラックスした状態の時。鮮明に描かれたイメージに対して、それが実際の体験か否か区別できない。そこで、成功した好ましい自己イメージを思い浮かべ鮮明に脳に焼きつけることで、脳はそれを現実の体験として記憶する。
そして、神経系、ホルモン系、免疫系に信号を送り、全身の細胞一つひとつにまでそのイメージとおりのことを体験させるのである。このとき描かれるイメージが鮮明なほど、脳はこれを現実の体験として反応し、身体は、実際の体験としてこれを受け止めるのである。
こうして、脳はもちろん身体全体に、実際に体験したときと同じ神経回路が作られるのである。
この原理を応用して目覚ましい成果を上げているのが、スポーツ界におけるイメージトレーニング法である。
自分の最高のフォームで最高記録を出すイメージを、頭の中で何度も繰り返す。すると脳には、最高のフォームで競技したのと同じ脳回路が作られ、実際に素晴らしい記録で競技できるようになっていくのである。さらに最近では、メンタルリハーサルと呼ばれるイメージトレーニングが行われている。
これはフォームばかりではなく、競技の始まる前の臨場感あふれる場面から競技中の様子、競技終了時の満足感や達成感、観客の拍手、さらに競技終了後表彰台で表彰される場面に至るまで、細かくメンタルなトレーニングをするものである。それによって実際の場で、緊張することなく自分の実力を最大限に発揮し、成果をあげることができる。
イメージを何度も繰り返し思い描くことで、いつでもイメージ通りのことを実現できる成功の集積回路を脳に作ることが大切である。また、イメージトレーニングのもう一つのメリットは、リラックスして頭の中で行うので、緊張感もなく簡単に成功体験を積むことができる。